本来の意味や新しい使い方とは?根付の歴史も含めて基本情報を分かりやすくご紹介

このサイトでは、江戸時代に誕生した根付についてわかりやすく紹介をしていきます。
このアイテムの歴史のなかには、本来の使われ方とは大きく異なった変化を遂げたものもあります。
もともとは武士が携えていたものでしたが、時代が流れるとともに大きくスタイルを変化させていきました。
現在でも和装スタイルを好まれる方の間で利用をされており、呉服店だけでなく、催し会場などでも購入できるものです。
一度手に取ってみるのもいいでしょう。

目次
  1. 本来の意味や新しい使い方とは?根付の歴史も含めて基本情報を分かりやすくご紹介
    1. 根付とはなにか?言葉の意味について説明
    2. ポケットがない和装の時代に小物を持ち歩く目的で使用されたのが根付
    3. 現代の根付は飾り?古くは日常の道具として愛され続けていた
    4. 江戸時代に制作されたと考えられる絵画に根付が描かれている
    5. 携帯電話の普及でストラップが流行して根付の人気が復活
    6. (2023/1/30)
    7. 鏡蓋根付は輪切りにした象牙製のアイテムに蓋が付いたタイプ
    8. (2023/1/30)
    9. 饅頭のような形状の饅頭根付や七福神のような神を模ったものなど様々
    10. (2023/1/30)
    11. 根付には国宝としての価値を持つ作品も多数存在する
    12. (2023/1/30)
    13. 根付は400年余りの歴史を持つ日本独特の装身具
    14. (2023/1/30)
    15. 江戸時代の根付はどのようなタイプにも必ず紐通しが付いてる
    16. (2023/6/28)
    17. 根付のデザインは多種多様で秘められた縁起物
    18. (2023/6/28)
    19. 鏡蓋や灰皿など根付は形状によりいくつかの呼び方が存在する
    20. (2023/6/28)
    21. もっとも一般的な根付の素材は象牙・木材・鹿角
    22. (2023/6/28)
    23. 薬入れに利用されていた根付は不老長寿に関係するモチーフが特徴的
    24. (2023/6/28)
    25. 根付をバックに利用し効果的なおしゃれをすることができる
    26. (2023/11/13)
    27. 着物イラストで個性を出すなら衣装に根付けをプラスしてみよう
    28. (2023/11/13)
    29. 根付を自作する際にはコンセプトと着物の色との調和がポイントです
    30. (2023/11/13)
    31. 海外では愛好家も多い根付の希少価値の高さ
    32. (2023/11/13)
    33. 京都にある根付を素材とした産地について学ぼう
    34. (2023/11/13)

本来の意味や新しい使い方とは?根付の歴史も含めて基本情報を分かりやすくご紹介

根付の本来の意味は、刀の先端に取り付けるものというものでした。
歴史を発祥は戦国時代末期となっており、江戸時代になると腰に差している刀のワンポイントになりました。
その後は町人の間でも使用をされるようになり、単に帯に挟んでアクセサリーにされる方にほか、財布などに付けて帯からとりやすいようにされる方もいました。
根付は長い歴史のなかで、いろんなスタイルに様変わりをしたアイテムで、現在も色んな使い方ができます。

根付とはなにか?言葉の意味について説明

根付は、着物が日常的な衣服であった時代に作られた小物で、江戸初期は実用品に用いられていました。
巾着やたばこ入れ、薬を入れる印籠などは、着物の帯から提げて持ち運びましたが、それらが落ちてしまわないように紐で留め具に結び付ける必要がありました。
その留め具が根付で、言葉の意味は根元の「根」と結び付けるの「付」が合わさったものです。
現代風に表現すればストラップのようなもので、時代が進むに連れてシンプルなものから装飾的なものになっていきました。
形状の特徴としては、留め具として提げ物と繋げる役割があるため、紐を通すための穴が存在しています。
3センチから4センチ程度が一般的ですが、さらに小さいものもあり、サイズは比較的自由です。
素材は初期こそ木工品を作った際に出たあまりで製作されていましたが、様々な材料で作られるようになっています。
根付は日本で生まれましたが、美術価値が高く外国でも人気で国外問わず多くの収集家が存在します。

ポケットがない和装の時代に小物を持ち歩く目的で使用されたのが根付

夏の定番ともいえる浴衣。
浴衣をはじめとした和装には、コーディネートを楽しむための、たくさんの装飾品があります。
一番有名なものは帯の上から結ぶ帯締めや、それらと組み合わせる帯留めでしょうか。
少し形が変わりますが、帯締めや帯留めのように帯回りを飾るアイテムの一つが根付です。
現代で言えばストラップも根付として売られているのですが、元々は根付棒というものに括り付け、その棒を帯に引っ掛けて小さな飾りがプラプラするというお洒落を楽しむものでした。
また、小さな小物入れを棒に括り付けることでポケットという構造のない着物でも小物を持ち歩けるというメリットもありました。
小物入れだけではなく、キセルを吸う人はキセル入れを、薬が必要な人は薬入れをそれぞれ根付という形で身につけていたのです。
ファッションの一部として取り入れられていたこともあり、それらの小道具も大変お洒落なデザインのものが多いです。
現代でいう、服装に合わせたバッグのコーディネート、といった感じでしょうか。

現代の根付は飾り?古くは日常の道具として愛され続けていた

現代の根付は、ストラップの紐の先に取り付けられている単なる飾りのように思っている人も多く、また実際にもほぼ実用的な意味はなく装飾的な存在となっていますが、実は古くは日常の道具として活用されていたことを知っているでしょうか。
古いとは言っても10年や20年前といったレベルではなく、本質を言えば江戸時代、少なく見ても戦前にまでは遡らないといけないでしょう。
根付は紐を通して他の小物、例えば煙草入れとか印籠のような品物と結び付け、紐の部分を着物の帯に通すことでその小物を腰にぶら下げて持ち運ぶ用途があったのです。
現代の根付は小指の先ほどの小型サイズが多いかもしれませんが当時の実用品はもう少し大きく、そのため帯の上に出しておけばすり抜けてしまうようなことがなく、物を落とさずに持ち運ぶことができました。
着物にはポケットがありませんので小物の持ち運びに重要な役目を果たしたわけですが、洋服の普及に従ってその役目を終えることになったのです。

江戸時代に制作されたと考えられる絵画に根付が描かれている

今では若い方だけでなく、年配の方でもファッションとしていろんなアクセサリーを身に付けながら出歩かれるものです。
この様式は現代だけでなく、古くは江戸時代でも町人の間でなされてきたものです。
当時は着物姿が当たり前となり、今のような金属製や宝石を用いたネックレスなどはありません。
その時代は根付と呼ばれる小さな小物で、今でいうストラップやキーホルダーのようなものです。
そこでここでは、簡単に江戸時代の根付の概要を見ていくことにしましょう。
まずこの時代を象徴するものとしては、絵画が根付に描かれているケースが多いのがポイントです。
動物や植物、さらには浮世絵の人物などであり、顔料を用いて色鮮やかなスタイルで目にすることができます。
もっとも多いものでは富士山であり、有名な葛飾北斎も数点ばかりの根付を制作されているほどです。
これらは希少価値が非常に高く、なかには国宝というスタイルで美術館に収蔵をされているものもあります。

携帯電話の普及でストラップが流行して根付の人気が復活

携帯電話の普及により根付の人気が復活した形となっています。
確かに両者は全体としては似た意味合いがありますが、本来の意味からすると実は別物ですので、この際知っておいても良いでしょう。
ストラップとはひものことです。
これに対して根付とはひもではなくその先端部分に付ける飾りというか留め具を意味しています。
実際の用途としては紐を取り付けて使いますので結果的に似たような形状となりますが、本来のことを言えば異なるものを指しているわけです。
今の携帯電話向けには輪のようになった紐さえあればその目的は果たせますが、根付は、それと別の小物を紐で結んで和服の帯に挟み、ぶら下げて持ち運ぶのがもともとの目的であり、当然ながら紐だけではずり落ちてしまいますので無意味で先端部分の留め具があって初めて機能するという違いがあり、つまり単なる飾りではありません。
洋服が当たり前になって帯などなくなり、ほぼ実用性は失われたわけですが、意外なところで似たものが復活した感じです。

鏡蓋根付は輪切りにした象牙製のアイテムに蓋が付いたタイプ

鏡蓋根付は輪切りにした象牙製のアイテムに金属の蓋が付いたタイプのものを言います。
台は象牙のほかに、黒檀、紫檀などでも作られます。
蓋の部分は銅、赤銅、銀などの超金細工のプレートをはめこんだもので、金属プレートが手鏡に似ていることから命名されました。
紐を金属プレートの裏側に結んで、裏から出して通すようになっています。
江戸の大火の後、大量の根付の消失に伴い、需要を満たすために金工師と引き物職人の分業によって江戸時代末期に生産されたと言われています。
中央の金属プレートには金工師の技を凝縮した象嵌細工や彫金細工が施されており、日本技術の高さをうかがうことができます。
金工師が作ってきた金工品は、日本の大切な文化遺産で、日本の職人技を終結させた粋な作品です。
鏡蓋根付にもいろいろな彫金細工や象嵌細工を駆使した、骨董品としても価値が高い作品が見られます。
根付は日本国内外で大変人気があり、京都には専門美術館もあります。

饅頭のような形状の饅頭根付や七福神のような神を模ったものなど様々

"根付けは、もともと着物を着るときに、巾着や煙草入れ、矢立などを紐で吊るして帯に挟む時に便利なアクセサリーでした。
今は気にせず着けている方も見かけますが、着物を着ている時は基本的に時計や指輪などのアクセサリーは、生地を傷めるため避けるよう言われています。
根付けは、生地を傷つけずおしゃれを楽しむアイテムなのです。
根付けは、小さい中に細やかな細工を施してあって、着物を着る機会が減った今でも、コレクションして愛でている方がたくさんいらっしゃいます。
お饅頭のような形をした円形の中に、花や人物、時には河童のような架空の生き物まで細かく彫られている饅頭根付や、七福神といったおめでたいモチーフなど、見る者を楽しませてくれます。
細かい細工は、職人技が光っていて、工芸的価値があるものは博物館などで展示される事もしばしばです。
コレクターの間では、貴重な材料で出来た細工の細かいものなどは、骨董市場で高値で取り引きされる事もあります。
"

根付には国宝としての価値を持つ作品も多数存在する

根付というアイテムをご存じでしょうか。
これは和装には必ずと言って良いほどセットで使用をされるものです。
おもに帯に付けるアクセサリーの一種で、いろんな縁起物を象っているのも特徴です。
そもそも江戸時代に町人の間で流行をしたもので、当時は野菜や動物・植物の形をした根付が基本でした。
現在ではサブカルチャーの人気アニメキャラなどをモチーフにしたものがあり、若い方の間ではキーホルダーやストラップという感覚で使われています。
市販品なのでさほど高価な品ではないのですが、なかには国宝という高い価値を持つ品もあります。
それは商品というよりも作品という位置づけで、全国の限られた美術館で大切に所蔵をされているものです。
まず有名なものであれば、坂本龍馬が身に付けていた象牙の根付です。
作者は不明ですが、日本で作られたものではなく、非常に高い希少価値となっているものになります。
徳川家康の根付も国宝で、ヒスイを使った動物の形です。

根付は400年余りの歴史を持つ日本独特の装身具

根付は400年余りもの歴史を持つ日本独特の装身具というか留め具です。
今では美術的な価値を見出されることはあっても実用品として用いられることはまずありませんので、どのように使われていたのか見当もつかない人がほとんどかもしれません。
これは、紐を通して他の小物を結び付け、紐部分を和服の帯の内側に通してその小物を腰にぶら下げることで使用します。
逆に根付は帯の上に出ることになるわけです。
何のためにこのようなことをするのかと言えば、要するにその小物を手に持つことなく身に付けて持ち運ぶためでした。
洋服にはポケットがありますが和服にはありませんので、いわばその代わりとしての手段だったということです。
江戸時代に良く利用されましたが、明治時代に入ると洋服が普及し、帯などの出番はそもそもなくなって小物はポケットに入れれば済むことから、実用性は失われていくことになります。
しかし美術品的な価値が特に海外からは見出されています。

江戸時代の根付はどのようなタイプにも必ず紐通しが付いてる

根付というのは最近はストラップと同じような意味で捉えている人もいるかもしれず、確かに両者には時代の変化はあっても似たような仕組みになっているということもできます。
江戸時代のものには必ず紐通しが付いています。
もともとこれはどういう意図で作られたかというと、一言でいうと留め具です。
和服にはポケットがないわけで、この状態で小物を持ち運ぶ際にこれが利用されました。
つまり、その小物と根付とを紐で結び、紐部分を着物の帯に通して小物をぶら下げるようにするわけです。
根付はある程度の大きさがありますので、帯の上に出しておくといわば引っかかった形となって下に抜け落ちてしまうことがありません。
現代のストラップとは用いられる場所が異なりますが、意図としては似通ったものということができます。
明治時代になって洋服が普及するとともにその存在価値を失っていきましたが、今では装飾品や美術品としての価値が見直されてきています。

根付のデザインは多種多様で秘められた縁起物

昨今は若い世代の間で、和装スタイルが人気となっています。
代表的なのは浴衣ですが、普段は訪問着や羽織袴を着用なさる方もいらっしゃるでしょう。
この和装では独特な小物をアクセサリーにするのが基本です。
ネックレスや指輪を身に付けることがマナー違反なので、この装いをする際はその小物をつけておきましょう。
根付というものがあり、こちらは帯に取り付けるものです。
色んなデザインで構成をされているため、たくさん買い集めてコレクションにするのもいいものでしょう。
根付は江戸時代から流通をしており、縁起物という意味も込められたものです。
たとえば花街で活躍をする方であれば、商売繁盛を意味するイチョウの葉を模った根付を身に付けられます。
素材もいろいろあり、象牙で生産をされていた時代もありました。
現在は柘植という硬い木を使われていて、一個ずつ職人が手作業で作られています。
縁起物だからこそ、そのときの気分次第で品を変えることも可能です。

鏡蓋や灰皿など根付は形状によりいくつかの呼び方が存在する

根付は3cm〜15cmほどの大きさの装身具で、ポケットのない和装の時代に小物などを持ち歩く時に使われてきたアイテムです。
巾着などに紐で取り付け、帯の下から上に挟み込んで根付を帯びの上から顔を出させることで、巾着などが落ちないような仕掛けとなっています。
装身具だけではなく、実用性を兼ね備えたものも多く形状によって呼び方が変わってきます。
人物・動植物・風景などを彫刻したものは形彫、能狂言などの舞台芸術で使われている伝統的な面がモチーフなものは面根付、饅頭の形をした円形で平らなものは饅頭、平たい形ですが中が空状になっていて蓋がついているものは鏡蓋、帯や袴紐の間にさして使われる長く平坦な形状の差し、煙管で喫煙した際に灰を落とすことのできる灰皿は、火叩とも呼ばれます。
根付のデザインは豊富で、縁起物や魔除けになるデザインも選ばれます。
様々な種類があることから、現在では携帯できる芸術品としても人気です。

もっとも一般的な根付の素材は象牙・木材・鹿角

根付の素材は様々ですが、代表的なものに象牙・木材・鹿角があります。
利用され始めた江戸時代の初期からこれらの素材は使われていました。
当時の風俗画に利用している姿が描かれています。
当時は多くの人が着物を着ていましたが、着物にはポケットが無く不便でした。
そこで帯に巾着や印籠を紐で引っ掛けて吊るし、携帯する際の紐の滑り止めとして機能する道具が作られました。
それが根付です。
初めは単なる素朴で実用的な留め具という扱いで、着物に引っかからず壊れにくく、二つの穴を開けることが出来れば、簡素な石や木片でも何でも使われてきました。
そのうちに文化が発展すると、江戸時代中期頃からは美術品という評価で人気になり、幅広い分野の職人や根付師と呼ばれる専門家が表れて象牙に装飾的な細工を施すなどして大流行しました。
芸術的に優れた工芸品として発展した結果、収集家も出てきました。
文化や流行が大きく変化する幕末の頃まで人気が続きました。

薬入れに利用されていた根付は不老長寿に関係するモチーフが特徴的

有名な時代劇でクライマックスに登場する印籠。
これも元は根付の一種でした。
元々は印鑑を持ち運ぶために使われていた印籠ですが、時代と共に丸薬などを携帯するために用いられるようになりました。
現代でいうところのピルケースといったところでしょうか。
そんな印籠ですが、ファッション性が高く凝ったデザインの物が多くあります。
特に、薬入れに利用されている根付は健康や縁起物にまつわるモチーフが使用されていることが多いのです。
一つ例を挙げるとするとカエルがあります。
カエルは「福が返る」「無事に帰る」など名前にあやかった縁起物ですが、「(事態を良い方向へ)変える」という意味も含まれているようです。
他にも富士山や松の木が描かれているものもあります。
こちらは不老長寿の王道のデザインといってもいいでしょう。
健康に長く生きられるようにという願いが込められているモチーフであることからも、薬入れにはぴったりのデザインであるといえます。

根付をバックに利用し効果的なおしゃれをすることができる

根付は本来は着物の帯などに取り付けちょっとしたおしゃれをするものとなっており、本来は和装のアクセサリーとなっています。
しかし最近ではその独特の風合いと金属の部品を使用しない優しいイメージから、様々な場面で利用されるようになっているのが実態です。
特にバックに取り付けキーホルダーのように使用することが多くなっており、若い人の中にはこのキーホルダーの1種と考えている人も少なくありません。
金属の部品を使用していないことからバックを傷つけることなく、また指などを傷つけることもないため非常に扱いやすくなっているのが特徴です。
さらに根付は細い紐状になっておりこれが通るものであればどこでも使用することができるため、携帯やスマートフォンのストラップにも最適です。
古風なデザインのものから近代的なものまで登場しており、自分の趣味やイメージに合わせて自由に使うことができます。
根付はもともと和装に見合う印象を持っていることから、落ち着いた雰囲気を醸し出すことができるのもポイントです。

着物イラストで個性を出すなら衣装に根付けをプラスしてみよう

女性が着物を着るイラストを描いているけれど、なんだかちょっと物足りない。
そんな時にワンポイント活用ができ、尚且つその人物の個性も表現できるアイテムとして、根付というものがあります。
ポケットのない和装において小物を入れる役割を果たしていた根付ですが、今ではアクセサリーの分類で親しまれています。
時代背景を気にしないのであれば、キャラクターの個性に合わせた品物を帯の前に配すだけで、より魅力的なイラストに仕上げることが可能です。
衣装との相性ともいいのである程度奇抜なものをぶら下げていても、根付紐をきちんと描きさえすれば、和装との調和ははかれます。
描く際の注意点は、根付がどのような構造になっているのかについて、きちんと理解した上で書くということです。
帯にプレートを帯の間に上から差し込み、取り付けた物をぶら下げて楽しむカジュアルなお洒落アイテムが女性のもので、男性のものはプレートがないものも存在しています。

根付を自作する際にはコンセプトと着物の色との調和がポイントです

着物を着る際のワンポイントとして使用する根付を自作したいのであれば、まずはどんなデザインがいいかのコンセプトを明確にした上で、持っている着物の色味ともマッチするようにしなければいけません。
可愛らしいイメージを持たせたいのであれば、根付紐につけるものも丸みを帯びた可愛い形や模様が付されたものを選択しましょう。
クール路線なら、黒や白、青などの色で表現するのがいいかもしれません。
つけるもの選びの注意点としては紐を通すための穴が一つ開いている、もしくはあらかじめカンが取り付けられているものを選択します。
持っている着物の色味が淡くて優しい印象を与えるのに対して、根付が大人っぽい格好いいものではチグハグな印象になりますから、着物の色味との調和も考えることが大切です。
この時、紐に付ける品物で合わせるのか、それとも紐の色味で調和を図るのかは自由なので、いろいろと合わせてみて一番気にいるものを選択すると良いでしょう。

海外では愛好家も多い根付の希少価値の高さ

根付とは、江戸時代の町人や武士が巾着や煙草入れなどを帯に吊るすために用いていた留め具です。
ポケットのない和服で細かいものを持ち運ぶ際には必要となるものでした。
そのため実用品として使われていましたが、次第に彫刻や装飾が施された高級品も登場するようになります。
明治時代に入り洋服が普及すると、根付を用いることは少なくなっていきましたが、欧州で注目を集めるようになりました。
現在では海外に愛好家が多い一方で日本国内での認知度は低く、欧米諸国に渡ってしまった作品も多いので、国内では希少価値は高いものとなっています。
特に珍しいとされているのが、黒檀や珊瑚などの素材を使用した根付です。
特に象牙は1995年以降では国際希少野生動植物登録票がないと売買ができなくなっているので、非常に価値が高いものとなっています。
また、江戸時代から明治時代に活躍した根付職人による作品も価値が高いものが多いです。
裏側や底に銘が記されており、人気作家のものであれば希少価値も高く、コレクター需要も期待できるでしょう。

京都にある根付を素材とした産地について学ぼう

京都は根付の産地にして有名です。
小型の装飾品は主に木や石、象牙、陶器、金属などの素材で作られる装飾品です。
洛では主に木材を素材とした根付が作られています。
洛で小型の装飾品が作られるようになったのは江戸時代初期のことです。
当時、洛は茶道や華道などの文化が盛んであり、小型の装飾品はこれらの文化に欠かせないアイテムとして広く愛用されていました。
都には印章の産物地にして有名な町がいくつかあります。
その中でも、特に有名なのが京都市下京区の「烏丸仏師町」です。
烏丸仏師町は、江戸時代から印章の産物地として栄えてきた町で現在も多くの印章師が活躍しています。
烏丸仏師町で作られる飾りは主に黄楊(つげ)や黒檀などの木材を素材としています。
これらの木材は、耐久性があり、彫刻が施しやすいのが特徴です。
都の飾りは日本の伝統工芸のひとつです。
その精巧な作りと豊かな表現力は見る人を魅了し続けています。
京都を訪れた際にはぜひ、根付の産地を訪れて伝統的な根付の技法と美しさを堪能してみてはいかがでしょう。

根付に関する情報サイト
根付の情報サイト

このサイトでは、江戸時代に誕生した根付についてわかりやすく紹介をしていきます。
このアイテムの歴史のなかには、本来の使われ方とは大きく異なった変化を遂げたものもあります。
もともとは武士が携えていたものでしたが、時代が流れるとともに大きくスタイルを変化させていきました。
現在でも和装スタイルを好まれる方の間で利用をされており、呉服店だけでなく、催し会場などでも購入できるものです。
一度手に取ってみるのもいいでしょう。

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